地方でWebエンジニアとして経験を積む方法【結論:経験者が避けるところを逆に狙う】

キャリア

コロナの影響でリモートワークや働き方改革が余儀なくされる中、リモートと相性のいいWebエンジニアが大人気です!

IT系はコロナ禍でも仕事は減るどころか増えていますし(体感)、IT系の職種の中でもフレキシブル(柔軟)な働き方ができるため、注目されています。

でもそれって、都市部だけでしょ・・?

と思っていませんか?
…実際それはある意味間違いではないのですが、私は地方にいながらレガシーSIerからフリーランスのWebエンジニアになれました。
今はリモートで仕事をしています。

なので、この経験から「地方でもWebエンジニアとして経験を積む方法」をご紹介したいと思います。
正直なところ、この方法はまぁまぁ大変です。

「Webエンジニアになるなら都市部に出ればいいことはわかる」
でも結婚していたり、家を持っていたり、両親の介護をしないといけなかったり……

何かしら事情があって地方からは出られない、そんな方に向けた内容になっています。

目次

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地方でWebエンジニア 会社/案件探し

Webエンジニアになると決めたなら、まずは会社/開発案件を探します。
狙うところは『経験者が避けそうなところ』です!

具体的にどういうところかと言うと、

  • 単価が安い
  • 締め切りが近い
  • 出来たばかりの小さめの会社
  • 少人数のフリーランスチーム
  • 技術が少しレガシー
  • WordPressを使うWeb制作会社

です。

経験を積んだエンジニアは、単価が高いところや資金やスケジュールに余裕のあるプロジェクト、新しい技術を積極的に取り入れているところを好みます。ここで勝負してはいけません。

地方で、しかも経験のない方がそういった場所に入り込むには、コネや技術以外のスキルが相当優秀でない限り難しいです。

なので最初は割り切って、大変でも上記のようなところを狙います。
最初に優先すべきは「実務経験」です!

探す場所の優先順位も紹介しておきます。

  • 副業系コミュニティー
  • Twitter
  • Wantedlyなどの転職系サイト

です。
先程あげた条件の仕事は、この場所で出やすいということですね。

優先順位を意外に思われる方もいるかもしれません。
今回の戦略は、競争が激しそうなところを避けるため、このようになっています。

ただ上2つが簡単に成功するかというと、そうでもないです。

毎日投稿をチェックしたり、検索したり、継続的にリサーチして気になる投稿があったらすぐにアクションすることが大切です。

ちなみに私は、1件目のWeb系の仕事をTwitterで見かけた会社から、2件目の仕事を副業系コミュニティーからいただきました。

入ってからのポイント

こういった会社に入ってからやることは、カッコつけることではなく仕事を終わらせることと、チャンスがあれば手を上げることです。

カッコつけた行動とは、
単価に見合わないからやらない、枯れた技術だからやらない、休日だからできない、指示が曖昧だからできない、あたりです。

大事なので何度も言いますが、優先すべきは「実務経験」です。

WordPressから逃げない

地方でWebエンジニアとして経験を積むならWordPressから逃げないことだと私は思います。

知らない方のために伝えておくと、

WordPressはWebサイト制作に使う技術です。初心者でも割ととっつきやすく、人気のためネットに情報がたくさんあり修得しやすい特徴があります。
ただ、それは逆に言うと参入障壁も単価も低くなりやすいため、Web系の技術の中でも「下」に見られやすい技術です。

しかし、WordPressをやる意味がないのかというとそうではありません。
地方でもWordPressを使った仕事ならたくさんありますし、WordPressの経験が他のWeb系の言語やフレームワークにも活きてきます。

なので、地方でWebエンジニアを目指すなら、逃げずにやった方がいいと思います。

地方でWebエンジニア オススメはフリーランス、だけど要注意

上記の会社/案件を受けるときにオススメなのは、正社員よりフリーランスです!
ただ、もしあなたがまだ20代前半であれば、正社員を選択した方がいいかもしれません。

その理由を説明します。

フリーランスが良い理由

会社が未経験者を採用するにはリスクがあり、教育コストがかかります。
また先程あげた会社/案件は、基本的に会社として成長期にあるところが多いため、経営がまだ安定していない可能性が高いです。

そんな中でリスクのある未経験の正社員を取るメリットはあまりありません。

でもフリーランスなら、会社が多少傾いてもすぐに切ることができますし、必要なときだけ働いてもらえばいいので、良い意味で「都合が良い」存在なのです。

その都合の良さを逆に利用させてもらい、優先すべき「実務経験」を取りにいきます。

とはいってもいきなりフリーランスは厳しいため、以下の記事を参考に前職との繋がりを維持しながらやるのがオススメです。

20代前半で正社員を選択した方が良い理由

それでも20代前半でやる気のある方なら、正社員として採用される可能性は十分にあります!
ポテンシャル採用というやつですね。

正社員になれば丁寧に育ててもらえる訳ではないですが、フリーランスとしてやるよりは会社のサポートが受けれますし、雇用されているため精神的な安心感がうまれます。

先輩社員の方もいますし、大変な成長期を乗り切った仲間として絆も生まれるでしょう。

もしその後にフリーランス独立する場合も、その会社から仕事を依頼してもらえる可能性が高くなります。

地方でWebエンジニア 最初の仕事が山場

なんとか仕事が取れてやってくるのは山場です。
一番最初の仕事は間違いなく一番しんどいです…!ですが、この山場を超えないとWebエンジニアにはなれません。

山場を乗り越えるのに必要なのは、技術力より、なんとかやり切ろうとする『根性』です。

根性論が嫌いな方がエンジニアを目指すのかもしれませんが、残念ながら必要なのは根性です。

時間がないのに起きる謎のエラー、必死で書いたコードが操作ミスで消える、何日もかけて書いたロジックが不要になる……これを乗り越えるのは根性です。

…が、自分の根性だけではやっぱり厳しい時もあるので、「有料サポート」も検討しましょう。
例えば MENTA です。

こういった経験者からお金を払って初仕事をサポートしてもらうと良いと思います。
根性+有料サポートでなんとか乗り切ってください。

また最初のうちは休日も休まず勉強した方がいいと思います。
もし可能なら休日に遅れた仕事を進めるのもいいと思います。

一度身体を働くモードにしてしまいえば、案外どうにかなるものです。
むしろ一旦休んでしまうと再開が辛いと思います。

こういった生活を長く続ける必要もないですしオススメもしませんが、最初の仕事を乗り切るまでは、余程の天才じゃない限り必要な工程です。

ちなみに最初の山場を越えても大変なことはいくらでもあるのですが、最初に比べたら全然楽です。

厳しい言い方になってすいません、、ただ、ここを乗り越えられるかどうかが分かれ道になってくるので、なんとか踏ん張っていただきたいです。

地方でWebエンジニア 必要なスキルまとめ

最初の仕事をクリアしたら、地方で食いっぱぐれないように以下のスキルを高めていきましょう。

ただし、必ずしもこれに従う必要はありません。
自分のやりたい案件に合わせて、求められているスキルを取っていけばいいと思います。

WordPress(PHP + HTML + CSS + JavaScript + MYSQL)

先程も少し触れましたが、Webエンジニア界隈からは下に見られがちなWordPress。

しかしそれは、仕事がそれ以外にもたくさんあり、既に他の技術で食っていけてる人の発言です。
地方で暮らし、Webエンジニアとしてやっていくなら私は必須だと思います。

ビジネス的視点・マーケティング・営業スキル

技術力だけでなく、こういったスキルもあると望ましいです。
これは地方関係なくですが、WebサイトやWebサービスを作るとなったら、作るだけでなくその後「どう売っていくか」「どう集客するか」が必ずついて回ります。

そんなときに、作れるだけでなく戦略やその後の運用もアドバイスできるエンジニアが重宝されます。

自身で営業する場合は、提案書も作れるようになっておきましょう。
提案書は、提案する相手のビジネスを理解する必要があるので最初は難しいかもしれませんし、開発の仕事で十分食っていけるなら必須ではありませんが、より上を目指したい場合はできた方がいいと思います。

Rails・Laravel

必須ではありませんが、上記Webフレームワークも使えると強いです。
どちらか修得すれば都市部の仕事をリモートで受けやすくなります。

もしこれらの技術を修得するなら、セットで必ずGitとGithubの使い方も覚えておきましょう。

全体として

スペシャリストよりジェネラリストを目指した方がいいと思います。
スペシャリストが不要な訳ではありませんが、人材や資源が豊富でない地方で求められるスキルは「深さより広さ」です。

以上、地方でWebエンジニアとして経験を積む方法でした!
地方でもなんとかやっていきましょう!!

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