IT業界へ転職する前に知っておきたい業界の分類!つけておきたい知識についても解説
「IT業界に転職したい…でもどんな知識がいるんだろ?資格とかいるの?」
そんな疑問に回答します。
コロナの影響で、リモートのしやすいIT業界への転職希望者が増えているように感じます。そこで、転職の前に業界の分類と必要な知識について解説します。
私はIT業界でエンジニアを10年やっているほか、エンジニアの多く所属するコミュニティにも所属しています。
そこで得られた情報などを元に解説していきます。
目次
IT業界への転職の前に、会社の分類を知ろう
一般社団法人情報サービス産業協会(JISA)の「わが国の情報サービス産業 2014」という資料では、以下の4つに分けられていました。(※他のサイトやブログでも大体この4つに分かれていて、情報のソースは載ってませんがこの資料から来ているのかも・・?)
- インターネット付随サービス
- ソフトウェア
- 情報通信ネットワーク
- ハードウェア
1つ1つ解説していきます。
(画像とは逆順で解説します)
インターネット付随サービス
インターネットを通じて、情報の提供やWeb上で使えるサービスを提供する企業です。
TwitterやYouTubeなどで「Web系エンジニア」と言われていたら、主にこの分類のITエンジニアのことを言います。
私も今、この領域でエンジニアをしております。
技術の進化がとても早い領域です。
求人数も多く、IT未経験から一番目指しやすいところです。
企業の例
グーグル、アマゾン、フェイスブック、メルカリ、クックパッド、DeNAなど
ソフトウェア
電子計算機等のプログラム、ソフトウェアの作成及びその作成に関して、調査、分析、助言などを行う企業(システムインテグレーションを含む)です。
toB用の専用ソフトを作る企業もあれば、パッケージソフトとして家電量販店などでも販売するtoC用のソフトを作る企業もあります。
「SIer(エスアイアー)」とも言います。さきほど紹介したWeb系とよく比較されるのがこのSIerです。
私の感覚では、10年前くらいならIT業界といったらこの分野でした。
歴史が長い分、少しレガシー(言い方あまりよくないですが、古くさいという意味)で安定した技術が使われることが多いです。
こちらも求人数も多くて、IT未経験から目指しやすいと思います。
企業の例
Microsoft、トレンドマイクロ、TIS、オラクル、オービックなど
情報通信ネットワーク
インターネットサービスプロバイダや固定/移動電話会社など、通信する手段を提供する事業です。
MVNOの普及や、近年では5Gで注目されています。
ネットワークエンジニアと呼ばれる職種が活躍する企業です。
企業の例
NTT、KDDI、ソフトバンク、インターネットイニシアティブ(IIJ)、UQコミュニケーションズなど。
ハードウェア
パソコン本体や周辺機器(ディスプレイ、キーボード、マウス、プリンター、CPU)、スマートフォン本体などを販売する企業です。
近年ではIoTやロボット、ドローン、3Dプリンター、CPUで注目されています。
企業の例
Intel、AMD、IO・DATA、富士通、NEC、東芝、日立、パナソニックなど
IT業界への転職で、必要な知識は何か。資格は必要か?
さきに結論を言っておくと、必要な知識はおおまかに以下の3つです。
- ITの基礎的な知識
- パソコンの使い方
- インターネット使い方
さきほど挙げたどの分野を目指すにしても、あった方がいいと思います。
こういったITを扱う上で必要な知識を総称して『ITリテラシー』と言います。
ITリテラシーについてはより詳細をコチラの記事でまとめているので、IT業界を目指す方は是非一度見てみてください。
この3つの知識の必要なレベルは、職種によって違います。
営業・コンサルタントは、要求レベルは低
マネジメントは、要求レベルは中
エンジニアは、要求レベルは高
です。
(悲しいことに大抵の会社では、給料はこの逆順ですが…)
資格は必要か
これについては、『資格はあった方がいい』です。
IT系の資格は、行政書士や会計士みたいに業務独占資格ではないので、資格ナシでも仕事はできます。
しかし、取ったおけば転職に有利にはなるとは思います。
これは、IT未経験の場合は特にですね。
ただ、もし取得するときは、資格取得をゴールにしないように注意していただきたいです。
それよりも、ポートフォリオ(成果物のこと)を作って見せた方が有利ですし、面接でのネタにもなります。
資格取得する時は、
「転職を成功させるために資格をとる」ではなくて、「ITの知識のベースを作るために資格を利用する」ぐらいの気持ちで取り組むことをオススメします。
IT系の資格については、こちらの記事でまとめています。
プログラミングは必要か
必須ではありませんが、できた方がいいです!
というより、プログラミングを修得する過程でITの知識やスキルがどんどん修得できるのでやった方がいい、という感じです。
詳細は、こちらの記事で解説しています。
転職も有利に進められますので、チャレンジしてみてはいかかがでしょうか。
IT業界の今後の動向
最後にIT業界の今後の動向についてです。
経済産業省の「IT人材需給に関する調査」によると、2030年には約79万人の人材が不足する試算結果が出ています。(IT関連市場の伸びが3〜9%の場合です。2〜5%なら45万人不足)
このように、ITは今後も人材不足で需要が高まってきます。
それに加えて、コロナのような感染症や地震災害もあり、リモートで仕事をする必要がでてきました。
ITはリモートワークに移行しやすい業界ですので、フレキシブルな働き方を求めて目指す人も多くなると予想できます。
人口が減少し働き手が減って、AIやRPAを活用した効率化を目指す動きも加速していくと思います。
こういった背景から、業界としてはまだまだ伸びていくと思います。
IT業界への転職で使えるサービス
IT業界への転職で使えるサービスを、コチラの記事でまとめています。
合わせてご覧ください。
まとめ
- IT業界には、インターネット付随サービス・ソフトウェア・情報通信ネットワーク・ハードウェアの4つに分類できる
- ITリテラシーはIT業界ならどの企業でも役に立つ
- IT業界は今後も需要が高まり、人材不足
です。
希望のIT企業に転職できるようがんばっていきましょう!
以上、IT業界へ転職する前に知っておきたい業界の分類と、つけておきたい知識について解説しました!
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