【退職エントリー】地方の中小SIerを退職したのでその理由を話します
この度、長年勤めていた会社を退職しました。
誰かの参考になるかはわかりませんが、「退職エントリー」を書かせていただきたいと思います。
IT系の会社で、いわゆるSIer(エスアイアー)です。
同じく辞めようか悩んでいる方の参考になれば幸いです!
目次
1.どんな会社か
(身バレを避けるため、詳細はぼかします)
従業員数50人以下の中小企業で、地方でシステム開発をしている会社です。
閉じられた企業内ネットワークで動く、業務系システムを開発していました。
パッケージシステムを持っている会社で、新規開発よりカスタマイズや保守の業務が多かったです。
パッケージシステムについて知りたい方は、コチラの記事にまとめているので、合わせてどうぞ
社員は上と下の年齢差が大きくて、世代交代が遅れた会社でした。
上の世代は勤続年数が長く、社員の入れ替わりは少ないです。
…これだけでもどういう理由で辞めたのか、同じ境遇の方はわかるかもしれませんね笑
2.なぜ辞めたか
ポジティブな理由とネガティブな理由、両方お話します。
先にネガティブな理由から。
ネガティブな理由
評価に意義がない
評価される=仕事ができると思われると、もれなく『面倒な仕事を一人で回せる』という扱いになります。
社員時代、これが頑張れない理由にもなっていました。
これは会社であれば当たり前かもしれません。
ただ私のいた会社では、「処理しきれない仕事は、できるやつに押し付けて早々に片付けてもらう」文化が非常に強かったため、できる人とできない人の間に作業量の違いが大きくありました。
この違いが、給与やボーナスにもっと反映されていたら、また違ったかもしれません。
ロールモデルがいなくなった
『いなくなった』とは、以前いた人が退職したわけではありません。
『ロールモデルでなくなった』という方が正しいかもしれません。
ロールモデル - コトバンク
「ロールモデル」とは、自分にとって、具体的な行動や考え方の模範となる人物のこと。人は誰でも無意識のうちに「あの人のようになりたい」というロールモデルを選び、その影響を受けながら成長するといわれます。
入社して数年は、ばりばり仕事をこなす上司が非常にカッコよく見えました。
私が不具合を出して迷惑をかけたり、終わらなそうな仕事を手伝ってもらったり..たくさんお世話になりました。
しかし、経験を積んでいく中で、上司(というか会社)の色々とおかしい部分に気付き始めたのでした。
まともな教育もなかったですし、仕事は丸投げでしたし、重要な情報が共有されておらず無駄な作業が発生していましたし、人は減っていくのに仕事は増えていくし…。
悪い環境だからこそ、何とかしようと思って得られたスキルも勿論あるのですが、それも段々と「ここで学べることはもうなくなった」と思うようなってきました。
社内でロールモデルがいなくなり、この会社で頑張って着きたいポストもなく、そろそろかな…という感じです。
新しいものに変えるコストをかけられない
新しいものを知ろうとする努力や、導入にかかるコストをかけられない体制を、もどかしく感じるようになってきました。
なんでもかんでも新しいのが良いとは思いません。
ただあまりに現状維持で逃げることが多く、新しいバージョンを使わないせいで余計な苦労をすることもあったのです。
ポジティブな理由
気持ちを切り替えて、ポジティブな理由です!
チャレンジしたかった
辞めてからはフリーランスになります。
新卒から入った会社で、会社自体も長く続いてる保守的な環境ということもあり、新しいチャレンジや新しい働き方に憧れがありました。
私は人生を充実させるには「自他の成長が身近にあること」が必須だと思っています。
そのための苦労もあると思いますが、大変でもまずはやってみて、知らないことを知りたいという想いが強かったのです。
辞めても大丈夫な環境が整った
こっちは保守的なポジティブです。
結婚式などの大きな出費の予定もなくなり、妻にも転職を納得してもらえて、最悪収入0でも半年は生活できるお金が確保できたからです。
辞める前に2件案件をゲットしたため収入0にはならないんですが、収入0でもしばらくは生活できるという安心感はやはり大きかったです。
(といっても、油断したらすぐなくなるぐらいですが)
3.辞めるまでかかった時間
こちらはほんとに参考までに、辞めるまでかかった時間です。
私はかなり長い間迷って、時間がかかってます。
■就職活動を始めたのが2年半前
■やっぱりもうちょっと頑張ろうと思ったのが2年前
■今度こそ辞めようと思ったのが1年前
■辞めることを会社に伝えたのが5ヶ月前
無駄に遠回りしたので、もっと早く決断すればよかったといつも思ってます。
同じように迷っている方に伝えたいです。
「余程のことが無い限り、一度辞めようと思った気持ちは変わりません。自分の直感を信じて、勇気を持って行動してみてください」
4.これからどうする?フリーランスへ
先に書きましたがフリーランスになります!
ずっとフリーランスを続けるか、別な会社に転職するのかはまだ決まっていません。
地方でフリーランスはかなり不安な部分もありますが、自分で自分の人生を選択する感覚を、しばらく味わいたいと思います。
フリーランスになった理由は、こちらの記事にまとめています。
良ければ合わせてご覧ください。
5.おわりに
この記事が、辞めたいと思ってる方の背中を押すか引き止めるかわかりませんが、参考になれば幸いです!
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